いつも見ていた
由布院の町を走る辻馬車、
見るのと、乗るのとでは大違い!
乗ってみるとわかる辻馬車の魅力!
 辻馬車は昭和50年(1975年)7月にデビューしたそうで、もう30年間も由布院の町を走っているんだね。30年経ってもこの辻馬車の人気は衰えません。予約しておかないと、なかなか乗れない時が多いんですよ。そこで、実際にこの辻馬車に乗ってみて、この人気の秘密を探ってみました。

秋も深まった、11月23日(祭日)午前10時40分に、由布院駅にある観光案内所に行って「11時の辻馬車に乗りたいんだけど」と乗車券を買いに行ったが、もう満員で、結局、午後1時の便を予約した。 12時45分に駅横にある停車場に行ってみると、辻馬車が待っていました。やっぱり、馬力を付けるためか、お馬さんが無心にバケツに入った餌を食べています。
運行当初の辻馬車。馬車は小さく可愛い感じで、お馬さんも小形だったんだね。この馬、対馬まで買い付けに行ったというエピソードもあります。御者のおじさんは歩いて運行していたんだ。(この写真は「旅館たつみ」さんのパンフレットから使わせていただきました。) 観光で来られたお客さんは、湯布院の思い出としてこの辻馬車をバックに記念撮影をしています。この辻馬車の御者(馬車の前部に乗って馬を操り、馬車を走らせる人)のお兄さんが気軽にお客さんのカメラで撮ってくれます。
子供たちは、やっぱり、お馬さんが珍しいのでしょう。恐る恐る近づいてきて、熱心にお馬さんを見ています。 さあ、いよいよ出発です。早くから乗車して待ちくたびれた子供さんたち、お待ちどうさん!馬車に乗り込むと、座席には温かそうな毛布が用意されていました。
御者のお兄さんが馬の手綱を引っ張ると、馬車がグラッとして動き始めました。乗客の皆さんは「オー」と少し驚いていますが、今から始まる辻馬車体験の期待を胸に笑顔の出発です。 駅前通りに出ると、御者のお兄さんの知り合いが手を振っていた。「今、手を挙げて挨拶してくれた人は風のハルカのドラマん中で、子役のハルカと妹が別れるシーンでバンを運転しちょった人です」と教えてくれた。由布市役所観光課の人だそうだ。
パッカ!パッカ!パッカ!馬の蹄の音がお店や建物に反射して、大きな音で響きわたっています。
通りでは、みんなこの馬車を見ると、ニコニコして見ています。
乗客も見られているので、少し恥ずかしいけど、ちょっぴり優越感を覚えます。
パッカ、パッカの音もだんだん耳に慣れてきます。
馬車を引っ張るこの馬は『ラムちゃん』という名前です。パッカパッカとゆっくり、ゆっくり進みます。のんびりと馬車に揺られながら、いい気分です。 何かラムちゃんがおかしな動作をしたようです。御者のお兄さんが馬車を止めまて、馬車から降りていきます。。どうしたんだろう。
何と!ラムちゃんがウンコをしています。お兄さんがラムちゃんのお尻に、大きなビニール袋を当てて、その排泄物を受けています。 お兄さんの説明では、「1日に何回もこういうシーンがありますよ。」(みんな爆笑)「道路を汚さないようにしています。」とのことだった。
何にもなかったように、ラムちゃんは大きなお尻を揺らせながら、また、ゆっくりと走り始めました。 上り坂にさしかかると、お兄さんんがこうやって手綱を操りラムちゃんに勢いをつけて走らせます。馬車のスピードが早くなると、乗客はみんな「ワー、すごい!」と喜んでいます。城橋に近づいてきました。
橋の上から、大きく由布岳が見えます。こちら側の客席の窓は、寒くないように、こんな透明のビニールが垂れ下がっています。だから風景にすこし模様が入ります。 「こん橋の下で、こんまえ風のハルカの撮影をしちょりました。」と、お兄さんが、大分弁でゆふいんのことを案内してくれます。
「辻馬車は30何年か前に、村ん若者たちがよそから馬を買うてきて、町の観光に役立てようち始めたんです」
「50年前に、なんもない由布院の町はダムになるところじゃったんです。」
「町がダムの底に沈んでしまうところを、町ん衆が、何とかこの自然と温泉を活かした、産業をおこしてえちして、ダムにはならんかったんです」
辻馬車が町を走りはじめて30年、その30年前に「牛喰い絶叫大会」も始まった。「ゆふいん音楽祭」も始まった。翌年には「ゆふいん映画祭」が始まっている。 ゆふいんを知る上で、この30年前の昭和50年はゆふいんにとって大きな分岐点だったのですね。そんな湯布院の成り立ちを、お兄さんはいろいろ案内してくれます。
「ここで、さっき結婚式をやっていましたよ。」とレンガ造りの建物の前を通る。 ワンちゃんたちがワンワンとほえていました。
のどかな風景を眺めながら、馬車に揺られゆったりとした気分を味わっていると、時折、こうして御者のお兄さんが振り向いて、湯布院の案内をしてくれます。 湯布院に訪れて、やみくもに町を散策するよりも、こうしていろんな湯布院の案内を聞いたほうが、湯布院のことが判るし、より楽しい湯布院を過ごせますよね。
そして、歩かなくていいこと。馬車に乗って湯布院の田舎道をゆったり見て廻るのは、すごく楽チンです。 狭い道を自動車と離合する時も、自動車の方がゆっくりとスピードを落としてくれます。お兄さんが笑顔で会釈します。気持ちのいい対応です。
真赤に熟れた柿が、いたるところにあります。 沈み橋にやってきました。津江川にかかった低い橋です。少し下り坂になっていますので、スピードが上がります。泊ったことのあるペンシオン桃太郎さんや、津江の庄さんが見えます。
紅葉した樹木がきれいです。ここは金鱗湖に近いのですが、静かで昔ながらの田舎の風景が残っています。 辻馬車乗車券を買ったら、おまけについていた絵葉書の写真はこのあたりの風景ですね。
仏山寺(ぶっさんじ)に到着しました。大型のハイヤーが停まっていました。ここが辻馬車道中の折り返し地点になります。 「乗車は由布院駅以外ではできません」と書いています。ここでも乗車できればいいのにね。でも、満員だったら、待っているお客さんがガッカリするもんね。「運行期間は3月1日〜1月5日」1月と2月は運休するということです。寒いしねえ。
ラムちゃんが狭い道幅だけどお兄さんの先導で、上手にUターンします。 お客さんはここでひとまず馬車を降りて、仏山寺を見に行きます。10分ほどの休憩です。
お兄さんにいろんな質問をしたり、記念撮影をしてもらったり、楽しいひとときを過ごしました。 仏山寺は大きな木や美しい紅葉で覆われており、古い寺門は威厳があります。
お寺の境内に入って、お参りしたり、散策したり、その風情を味わいました。 休憩時間も終わり、出発します。お兄さんがお寺の説明をしてくれました。
今度は六所宮(宇奈岐日女神社・うなきひめじんじゃ)へ向います。 途中、田園風景や綺麗な紅葉が見られました。のんびりとした時間が流れます。
六所宮に到着。 ここでも10分ほど休憩です。お客さんはお宮を見たり周辺を歩いたりしています。
きれいな公衆トイレがありました。 六所宮の鳥居。くぐって中に入ると樹齢?百年の大きな木がたくさん聳え立っていました。みんな、めいめいに散策を楽しんでいます。
さあ、時間が来ました。馬車に乗りましょう。終点の由布院駅へ向います。 顔にあたるそよ風がとっても気持ちよく、やっぱり田舎の空気はいいなあと思いました。
また、田園風景と由布岳が見えてきました。きれいでしたよー!
となりに座っていた乗客のお嬢さんが、「どうですかー?」と飴をくれました。嬉しかった。
このあたりで、突然、ラムちゃんが、今度はおしっこをし始めました。そのダイナミックな光景に、みんなクスクス笑っていました。
また、上り坂に近づくと、こうしてお兄さんがラムちゃんに助走をつけさせます。 城橋を通っていた観光客の人たちが笑顔でこちらを見ています。子供たちはこの辻馬車に乗りたいみたいだね。時間があったら、ぜひ乗ってみてね。
青い空と由布岳がとってもいい色彩で目に入ってきます。
「川沿い散歩」のページでこの川沿いをどんどん歩いて、素晴らしい風景を味わって欲しいと提案していますが、 湯布院の自然を、こんな素晴らしい風景を、馬車の中からでも、眺めることができます。
駅前通りの大きな鳥居に近づきます。馬車の中から見ると一層大きく見えます。 そこを左折します。こういうふうに道を曲がるときはフワーっとした気分になります。女の子が「楽しかったねー」とお母さんに。
終点の由布院駅が見えました。 ラムちゃんお疲れさん!すごく良い思い出になりましたよ。いつも町を走っている辻馬車ばかり見ていたけど、乗ってみてその良さがわかりました。
お客さんたちがラムちゃんに近づいて、記念撮影が始まりました。 では、ラムちゃんさようなら。またねー。これからも、辻馬車に乗ったお客さんを楽しませてくださいね。

辻馬車の詳細
定員 10名
運行時間 3月〜11月は9:00〜16:00(30分おきに1日15便)
12月〜1月上旬は9:30〜15:00(30分おきに1日12便)
運行期間 3月1日〜1月の第1日曜日まで(1月と2月は運休ということです)
料金  大人(中学生以上) 1500円(1名)
 子供(4歳以上)   1000円(1名)
所要時間 約50分
コース 由布院駅〜仏山寺〜六所宮(宇奈岐日女神社)〜由布院駅
予約・問合せ 由布院温泉観光案内所 電話0977−84−2446 予約は当日予約のみ。朝9:00から受け付け。

運行や料金等が変更になる場合があります。
由布院温泉観光協会のHPでお確かめください。


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