「男の仕事」というタイトルで
少し驚いているかもしれませんが、
男にしかできない仕事を淡々と
やってのける、危険と向かい合い…
湯布院にこんな魅力的な
男性がいたんです。

男にしかできない仕事、そうはありませんよね。 大木(たいぼく)を切り倒す!
樹齢、何百年の大木を切り倒していく、危険と隣り合わせの、体力と度胸、そして緻密な頭脳が必要なこの仕事…。
今回、取材させてもらって、これはまさに男の仕事だと思いました。
木商という会社を代表する佐藤 徹さんは今、29歳。子供の頃から父親に連れられて、この仕事を手伝っていました。
「だから、この仕事は何年しているのか、ようわかりません」というほどこの仕事とのかかわり合いは長い。この佐藤さん、こんな仕事をしているにもかかわらず、話してみると優しい口調と眼差しで、荒々しさはまったくありません。気は優しくて力持ち、い〜い男だ。

今日の現場は九重町の山の中、部落の住民からの依頼でこの樹木を切り倒すのです。

樹齢は多分400年位か、老木だけど、大きく根を張ってたくましい樹木です。 今回切り倒すのはこの大木だけど、先ずは大きな枝木から。
安全のための用意は周到。
万が一の事故を未然に防ぐ。

木が倒れた時の危険を、長年の経験で考えています。 強靭なワイヤーロープを使って、樹木を支えます。
いよいよ木に登り、この木を切り倒す準備に入る。命綱やヘルメットは危険から身を守る。

父親の勝憲さんと長年の阿吽の呼吸で準備が進みます。 試運転したチェーンソー(電動のこ)を受け取る。
倒す方向にこのようにのこで切っていく。

木の中心に向って慎重にのこを当てる。ジャーンと静かな森に激しい音が響き渡り、木屑が飛び散ります。 その反対側にのこを当てるともうすぐこの木が自動的に倒れていく。

木が動いた。いよいよ切り倒される瞬間。 あっけないほど弱々しく、木が倒れていきます。 ドサーッと大きな音。
寸分狂いもない安全な方向に倒れた木を見て満足気な佐藤さん。

倒れた木を片付けなければなりません。 急な坂道に止めていたゆんぼに乗って片付けをします。 このゆんぼを自分の手足のように、感心するほど器用に使います。
崖にとまった木を、片付けやすいように枝を切って行きます。

地下足袋が木に吸い付いたように身軽です。 崖の切り株に乗って片付けの段取りを考えます。こんなところに立って怖くないのかな〜。

続いて勝憲さんが脇の木(かごの木)を切り始めました。

早い早い、もう切り倒されました。 切り倒された木と切り株。生々しい匂いがします。
この切り株の年輪を数えてくれました。120ありました。 大きなサルの腰掛。樹木にぴったりと生えています。煎じて飲むと身体にいいんだよね。

今日切リ倒した木は九重町の指定の天然記念物でした。「クロサマ」とは守り神のこと。今朝早く佐藤さんたちはこの守り神にお神酒をあげ、この木を切る報告と安全を祈願しました。


木商(木材生産・森林整備・銘木流通販売)大分県玖珠郡九重町 電話0973-77-7233





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