乗ってみると
“田舎のバスは、おんぼろ車
デコボコ道を、ガタゴト走る〜”
と、ついつい口ずさみたくなります
 1968年(昭和43年)製のボンネットバスが期間限定で由布院と湯平間を運行しています。この懐かしのボンネットバスに乗って湯平温泉まで行ってみました!!現在のバスと違い、快適さでは雲泥の差がありますが、むしろ快適ではなくガタガタ揺れながらのんびりとした田舎道を走るのが、かえって当時を偲ばせる嬉しい郷愁なのです。(2005年9月の体験です。今年の運行は現在のところ予定はないようです)
由布院駅の構内にボンネットバスのポスターがありました。「懐かしの…」 由布院駅前通りに懐かしい姿が現れました。バス特有のガラガラガラというエンジン音。いまだに走れるということに感動します。

土曜日は午前9時と午後2時30分の便があります。日曜日は午前9時の便だけです。

このバスは「湯布院九州自動車歴史館」に常時展示されています。以前、自動車歴史館で見た時はまさか動くとは思いませんでした。

懐かしい手動式の方向指示器(アポロ)やサイドミラーなどの古いパーツが嬉しいな。

そして何よりバスガイド嬢(?)のお出迎え…。
「私はね、この年になるまでバスガイドになるとは夢にも思わんかったんよ」と笑いながら初々しい手付きでバスの切符を切ってくれた。湯平温泉まで片道900円。

その当時の年季の入ったカバンまで首にかけています。
ハンドルもメーターもスイッチも古い古い。本当にこのバス運転できるのでしょうか?

後部の座席。広くないスペース。
床は板。 後ろの窓の曲線がなんともいいね。

2時30分になり、いよいよ発車です。ブルブルンとエンジンがかかりました。 「右へ曲がりまあす。あっ、ちごた!(「間違えた」の意) 左へ曲がりま〜す(笑)」とガイドさんの案内も懐かしい。

バスの走りは思ってたよりスムースです。不安感はまったくありません。さすがプロの運転手さん。 九州横断道路へ出ると景色が流れます。快調にとばしています。

制限時速の50キロはちゃんとでているんだぁ。 「ゆふいん道の駅」の停留所に到着しました。

10分間ほど停車します。このバスを見つけて、みんなが物珍しそうにニコニコ顔で見にきます。やっぱり大人気だ! たくさん近寄ってきて携帯で写真を撮る人もいます。外ではCDラジカセで「♪田舎のバスは、おんぼろぐるまー」と大きな音を出して宣伝しています。

湯布院インターチェンジ前。 だんだん田園風景が見えてきます。

現在は舗装されて道路状態がいいのですが、当時は歌の文句の「デコボコ道をガタゴト走る♪」だったのでしょうね。

外の風景を見ながら、けっこう快適なバスの旅です。ただエアコンがないので窓を開けて風を受けないと暑いよー。
「風のハルカ」の番組の出だしの風景はこのあたりですよと説明を受けました。

重たいハンドルを慎重に操りながら運転しています。
山や田舎の風景が広がっています。 追い越し禁止なので、バスの後ろから付いてくる自動車はじっと我慢しています。
久大本線の湯平駅に到着。7分間の停車です。ここで降りれば運賃700円です。またここから乗ると湯平温泉まで300円です。 駅の中には、昨年このボンネットバスを走らせた時に、全国のファンが撮影した写真を掲示しています。

若い女性も楽しそうに写っています。 この場所は映画「男はつらいよ」のワンシーンが撮影された駅のホームです。

ホームの待合所にはたくさんのポスターや映画のシーンの写真がはってあります。

バスを背にお客さんたちが記念撮影。わざわざこのバスを見に来たそうです。
終点の湯平温泉へ向います。

湯平温泉です。石畳をどんどん上っていきます。狭いガタゴト道です。「小形扇風機は何の役もしちょらん!」「運転席は暑いんでぇ」と運転手さん。 こんなところにバス停があるのです。
終点湯平温泉場のバス停で降りました。由布院駅への帰りのバスの発車時間まで40分間ほど時間があります。

運転手さんがボンネットをきれいに磨いています。
ボンネットバスで1時間足らずの小旅行。懐かしくて楽しい乗車体験でした。湯平名物石畳を歩いて鄙びた温泉街を見て回りました。 バスの乗車券が無料温泉入浴券になっているので、「銀の湯」に入浴しました。おすすめの温泉です。バスで借りたタオルを持って、出発までゆっくり温泉を楽しみました。

この湯平温泉の様子は「湯平温泉石畳」のページで紹介しています。



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